もち米を蒸して作った糊を熱湯で湯がき,米の粒をすり鉢ですりつぶして作った「防染糊」を柿渋を塗った和紙を円錐状にして絞り出し線を描き柄を表現します。
その糊が乾くのを待って藍のカメに生地を沈めることで出来上がる筒描き。
その昔、出雲地方から始まったこの文化はやがて女性が嫁入りする時には、必ず道具と一緒に実家の紋を入れて持たせるという、親が娘にする最後の贈り物として全国に広がっていったようです。
これは、永い間…蔵などで眠っていた古い筒描きをコートに仕立てたものです。
着物の上からも着て頂けるようにラグラン袖で袖幅は広く作られています。
シンプルな着物衿は太く前立てが取られていますがスーツなどに羽織っても、デニムなどに合わせても、粋な情景で人々の目には映るはずです。
『厳寒の三友』とも呼ばれており3つとも寒さに耐える力があることから、強さを象徴した縁起物とされる「松竹梅」
松
昔から神様の宿る木とされていて、一年中緑があり枯れることなく寿命も長いことから「不老長寿」の象徴とされます。 また、正月の門松として用いられるほど親しみのあるおめでたいもの、という印象があります。
竹
寒い冬でも緑色を保ち続け、雪にも負けずまっすぐ伸びることから「成長」の象徴とされます。 竹を子供として用いることもあり、人生をまっすぐに進み時には節度ある行動も必要であるという思いが込められています。
梅
雪に埋もれた中でも蕾をつけ、春には美しい花を咲かせることから「女性の強さ」の象徴とされます。 そのため、結婚や出産に適しためでたい柄ともされています。 天神様の社紋にも用いられることが多く、学問の神様である菅原道真がこよなく愛した花として、「学問や学業成就の祈願する花」とも言われています。
その「松竹梅」の松が力強く大胆に描かれた一枚です。
この商品は古布という布の骨董品を使い仕立ています。
経年による汚れや擦れ、又小傷や色褪せ等が多少あることをご理解下さい。
痛みの有る場所は出来る限りの補修はしておりますが、全てが新品のように
完璧ではございません。どうかご理解頂きお求め頂きますようにお願いいたします。
(cm) | F |
着丈 | 114.0 |
身幅 | 60.5 |
裄丈 | 73.0 |
素材: | その他の繊維(古布) |
※この作品の柄は職人による手作業のため、位置と色が一枚一枚異なります。柄は同じでも全く同じ仕上がりのものは存在しません。 何卒、ご理解いただけますようお願い申し上げます。 ※この作品は藍(インディゴ)で染めています。 雨や摩擦等で移染するおそれがございますので、単独でお洗濯くださいますようお願いいたします。 ※サイズ表記はあくまでも目安となります。種類やデザイン、素材などにより内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。 |