もう、ゆうに千年は超える時間が流れても、その場所は今も暗く冷たく、とても心地よい場所とは言えないのが紅葉が、住んでたとされてる洞窟のある場所です。
周りには大きな桜や杉の木が立ち並び、その葉が風に吹かれてこすれ合う音すら気を整えるくれるような、雄大な大自然の中のはずなのに、彼女の想いがまだ深く残っているのかと思わないといられない所です。

本当の名前は呉葉（くれは）といい毎日京都四条にある屋敷で琴を弾き、笛を奏で、その音色と彼女の美しさに人々は振り返れずにはいられないと言われていました。
力を持っている男は彼女を側室に迎え一子を宿さすものの、本妻を呪い殺したという濡れ衣を着せられ長野県の戸隠（とがくし）に流されてしまいます。
諦めても、押し殺しても、京都の都や男への想いは消えず・・・どんな手段を取ってもと思い詰めるうちに、その美しかった顔は鬼の形相に代わり奥深く紅葉に染まる戸隠の山々を徘徊しては、旅人に危害を加える鬼女に成り替わったのでした・・・。

討伐を命じられたその矢は、そよいだ風の中静かに放たれました。
呉葉が紅葉と名を変えて17年・・・・33歳の年でした。

何も・・・本当に何も・・・していない。
恨まれることも・・・妬まれることも・・・。
ただ、京都の都で静かに暮らしていただけだったのに・・・。

と彼女の声がどこからか、聞こえて来そうな戸隠の里です。 

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(cm)	M	L	XL
着丈	61.0	63.0	65.0
身幅	53.0	57.0	59.0
裄丈	74.0	76.0	78.0

素材:	表地：綿98%・ ポリウレタン2％ 身頃裏：ウール90・シルク10％ 袖裏：ポリエステル80％・綿20％ リブ部分：アクリル90％・ウール10％

※この作品の刺繍は職人による手作業のため、位置と色が一枚一枚異なります。柄は同じでも全く同じ仕上がりのものは存在しません。 何卒、ご理解いただけますようお願い申し上げます。 ※サイズ表記はあくまでも目安となります。種類やデザイン、素材などにより内容が異なる場合がございます。予めご了承ください。